ブラン・ ドゥ・ モルジェ ・ ドゥ・ラ・サル 2019

ブラン・ ドゥ・ モルジェ ・ ドゥ・ラ・サル 2019

モンブランの麓、標高900メートルを越える場所に広がる葡萄畑は、ヨーロッパで最も高い海抜に位置する葡萄産地ブラン・ドゥ・モルジェ･エ・ドゥ・ラ・サルに立つと、ワイン評論家の大御所ルイージ・ヴェロネッリが語った『イタリアワイン文化上最も失ってはならないもの』と評したこともうなずける。人の進入を防ぐかのような迫りくるアルプスの山肌、そこに切り開かれた段々畑とその石垣。総ては大自然との格闘の末生まれた葡萄栽培とワインへの想いの結晶といえる。エルメス・パヴェーゼは1999年に自らの葡萄による自らのワインを造るべくカンティーナを開いたフィロキセラ禍以降もアメリカ台木を使用しない自根で栽培される唯一の地域。鮮やかで輝きのある麦わら色を呈している。粘性は中程度。レモン・ピールやマーガレットなどの花の香り、青リンゴやライムなどの柑橘の香りも感じる。しっかりとしたミネラル香をもち、日差しを浴びた牧草のような香りも合わせ持つ。キリっと引締まった酸味と滑らかな酸味との双方を感じる。アルコール度数以上のふくよかさをもち、塩味を帯びた後味を感じる。余韻の長さは中程度。

品番：WW-66011900000000